翻刻
打(うつ)なり湯(ゆ)でかげんは饂飩(うとん)のごとくによくゆで
洗(あら)ひそば切(きり)料理(れうり)にて宜(よろ)しく候又 暑(しよ)の節(せつ)
冷(ひや)してもよし
(八)水蟾(すいせん)葛切(くずきり)
葛(くず)の粉(こ)《割書:壱升》水《割書:弐升五合》尤葛すぐれざる
くずならば弐升二三合までの内見合せ水
かげんするなり右水せんなべゆるりと
つかり申候大 鍋(なべ)に湯(ゆ)をにへたゝし右の湯
の上(うへ)に水せんなべかけ置右の葛(くず)を流(なか)し
まんべんにのばし上少しかわき候時 湯(ゆ)の
中(なか)へ浸(つ)けしばしの内に色替(いろかわ)り候時水へ
浸(つ)け右水せんをおこし饂飩(うどん)程に切り沙糖(さとう)
蜜(みつ)にて用ゆ猶又 精進(しやうじん)のさし味(み)につかひ
至極(しごく)よろし