翻刻
蜜(みつ)に煎(せん)じ地黄煎(ぢわうせん)《割書:五百目》入れ求肥(ぎうひ)のごとく
煉(ね)り尤/求肥(ぎうひ)よりはかたく煉(ねり)つめて箱(はこ)に
うどんの粉(こ)しきながし置き二日/斗(ばかり)も置て切り
あんを包(つゝ)み上(うへ)へ沙糖/煮(に)の粒小豆(つぶあづき)をつける
此/小豆(あづき)拵(こしらへ)様 上/小豆(あづき)を焼(たき)よく煮(に)てつぶ
れたるを択去(えりさつ)て沙糖/蜜(みつ)にて又/煮(にる)塩(しほ)見
合せ入る右沙糖にて煮(に)候て簾(とをし)にあげ
滴(しづく)をたらしさめかはき候時/上(うへ)の衣(きぬ)に付る
(廿八)若菜餅(わかなもち)
《割書:色もへぎ》
【若菜餅の絵】
右/小倉野(をぐらの)の皮(かわ)にあんを包(つゝ)み青大豆(あをまめ)
を湯煮(ゆに)してよくかはかし擂盤(すりばち)にて
すり上(うへ)の衣(きぬ)に付る
(廿九)養命餹(やうめいたう)
寒晒餅(かんざらしのもち)の粉(こ)《割書:五合》葛(くず)の粉《割書:五拾匁》白沙糖