翻刻
【大徳寺きんとんの絵】
内へ餡(あん)包(つゝみ)丸くして上に小角(さゝげ)豆の
粉(こ)付(つけ)申候
一右/小角豆粉(さゝげのこ)拵様 上々さゝげ一/粒(つぶ)づゝ
ゑり口かけを去り洗(あらひ)候て湯(ゆ)にへたゝし
中へ入れ煮(に)上(あが)り候はゞ早速(さつそく)上け候て一/粒(つぶ)づゝ
皮(かわ)をむき扨又/煮(に)筲(いかき)にてすり候て羽(は)
二重(ぶたへ)の水嚢(すいのう)にてこし候て布巾(ふきん)にしぼり
少しかはらげ候て掛(かけ)申候
一右/白餡(しろあん)拵様 右さゝげの漉粉(こしこ)《割書:五百目》煎(せんじ)
沙糖八合入れよくにへたゝし右のさゝげの
粉入れよく煉(ねり)申候
(三十一)鶉(うづら)餅(もち)
【鶉餅の絵】
上々/餅米(もちごめ)の粉を水にてかたくこね
よくもみ蒸(むし)候て臼(うす)にてつき右/餡(あん)を
包(つゝみ)上(うへ)を箆(へら)にて形(なり)を付(つけ)申候