翻刻
右は煎(せんじ)沙糖壱升を四合にせんじ詰(つめ)候て
種(たね)をよく沾(ぬら)し大白沙糖ふりかけ申候
赤(あか)は紅(べに)にて染(そめ)申候
一右/種(たね)拵様 上々餅米一/粒(つぶ)つゝ択(えり)水にて
洗(あら)ひ夏(なつ)ならば七日/冬(ふゆ)ならば十二三日ほど
漬(つけ)候て餅に擣(つき)臼(うす)にてつき延(のば)し大(おほ)
あられ程に切り候て一日/干(ほし)炒鍋(いりなべ)にていり
申ふくれ候はゞ上(あげ)候て遣ひ申候
飴餹粽部
(一)求肥飴(きうひあめ)
米粉(こめのこ)《割書:一升》に水《割書:一升》入れよく煉(ねり)合せ鍋(なべ)へ入れ
炭火(すみび)にて半日ばかり煉(ねり)候て煎(せんじ)沙糖《割書:一升二合》
入れよく煉(ねり)候て水に入れ擣立(つきたて)の餅(もち)のごとき
柔(やはら)かみに成候はゝ箱(はこ)か和卓(おしき)の内へ葛粉(くずのこ)敷(しき)
候て其内へ流(なが)し二日程さまし色々に切申候
一右/粉(こ)拵(こしらへ)様 上々餅米の白米水/清(すみ)候程に