翻刻!料理本の世界

コレクション: コレクション 1

御前菓子図式 - 翻刻

御前菓子図式 - ページ 8

ページ: 8

翻刻

一 秘授(ひみつ)口訣(くでん)は喩(たとへ)は人睫(まつけ)のごとし軽焼(かるやき)の  よく浮虚(ふくれ)て脆々(ぽろ〳〵)するは臘(かん)の水にて溲(かし)たる  糯米(もちこめ)にて製(せい)すなり餘(よ)は此 類(るい)にて知(しる)べし 一 春庭餹(かすでら)松風(まつかぜ)小原木焼(をはらぎやき)又は玉川不二鯨(たまかはふじくじら)  の同製(どうせい)なるは次第(しだい)に列(つらね)て前(まへ)の手次(てつゐで)にて  調和(てうくわ)し易(やす)からしむ 一 末醤(みそ)松風(まつかぜ)撮羊羹(つまみやうかん)求肥飴(ぎうひあめ)の類(たくひ)上下  の巻(まき)に畳(かさなり)出(いづ)といへとも其法(そのほう)各(をの〳〵)異(こと)なり  時(とき)の好(このみ)に従(したがふ)べし 一 此書(このしよ)原客席(もとかくせき)の管待(もてなし)或(また)は閑居(つれ〳〵)の消(なぐ)  遣(さみ)に備(そな)ふ故(ゆへ)に器用(どうぐ)も即時(そくじ)弁(べん)じ易(やすき)  を専(せん)とす製法(せいほう)製具(せいぐ)の煩(わづらは)しきは略(りやく)す