翻刻
【右丁】
湯(ゆ)あるひは酒(さけ)にて用(もち)ゆ
[又]無実稲葉(みなしいねのは) 《割書:みのらざるしいないね也》
右せんじもちゆ
[二]疫癘(ゑきれい) 《割書:俗(ぞく)に云やくびやうの事》【欄外上部に▲】
疫癘(ゑきれい)に蘭葉(らんのは)を干(ほし)てきざみ。
二匁ばかりつねのごとくせんじ
用(もち)ひ吉(よし)。葉(は)を門戸(もんこ)にかけをけば。
疫病(やくびやう)その家(いへ)にいらぬものなり。
[又]《振り仮名:艾葉|もぐさのは|【左ルビ:よもぎ】》 《割書:一匁 五月 ̄ニ取(とり)て干(ほし)きざみ》
甘草(かんざう)《割書:五分 上皮(うはかは)をけづり去(さり)きさみて》
右二 色(いろ)合(あは)せつねのごとく煎用(せんじもちゆ)
【左丁】
[又]熱(ねつ)さめかぬるに
《振り仮名:鼹鼠|あんそ|【左ルビ:うぐろもち】》 《割書:爪(つめ)足(あし)腸(わた)をとりてくろやき》
右 粉(こ)にして水にてなりとも
湯(ゆ)にて成共 望(のぞみ)にもちひよし
[又]《振り仮名:蚯蚓|きういん|【左ルビ:みゝず】》をよくすり水にたて。
上水(うはみづ)を用ひ妙也(めうなり)。ほしてをき
きざみ。せんじ用ひたるもよし
○食傷(しよくしやう)
[三]食傷(しよくしやう)并 毒解(どくけし)【上部欄外に▲】
羅石草(らせきさう) 《割書:川 ̄ニあるひるもの事なり》
右 陰乾(かげぼし)にして粉(こ)にして用(もち)ゆ