翻刻
【右丁】
鉄(てつ)をいむ。石臼(いしうす)にてひくべし
[又]升麻(せうま)《割書:十匁》 梹榔子(びんらうじ)《割書:一匁》
右 粉(こ)にしてゆにてもちゆ
[四]鰹(かつほ)に酔(ゑい)たるによし【上部欄外に▲】
するめせんじもちゆ
[五]河豚(ふぐ)に酔(ゑい)たるによし【上部欄外に▲】
桜木(さくらのき)皮(かは)せんじ用(もち)ゆ
[又]つわ《割書:ふきのはによく|にたるものなり》葉(は)をとり。
もみしぼり其汁(そのしる)を用(もち)ひよし
[又]紺屋(こんや)の染物藍(そめものあい)を呑(のみ)吉(よし)。菌(きのこ)に
酔(ゑい)たるにもよし。大 毒解(どくけし)なり
【左丁】
[又]青鵐(あをしとゝ)觜(くちばし)爪(つめ)翼(は)尾(お)腸(はらわた)をさり。
くろやき粉(こ)にして。さゆにて用ゆ
[又]鉄砲薬(てつはうぐすり)ゆにて用ひよし
[又]南天(なんてん)の葉(は)もみしぼりて。
其 汁(しる)ちやわんに一ツ用ひて吉
[又]芦根(よしのね)きざみせんじ用(もち)ゆ
[六]諸魚(もろ〳〵のうを)の毒解(どくけし)【上部欄外に▲】
瓢核(ふくべのさね)ほし粉(こ)にして三 分(ふん)ほど
さゆにて用(もち)ひ吉(よし)。或(あるひは)山梔子(さんしし)剉(きざみ)
湯(ゆ)にふり出(いだ)し用(もち)ゆ。陳皮(ちんひ)もよし
[又]椎栗茸(しいたけ)ゆにてふり出(いだ)し用(もちひ)