翻刻
【右丁】
焼(やき)けふりにてむして吉
[又]国木(くぬぎ)の皮(かは)くろやき粉(こ)に
しておし合(あは)せ付る
[二十]矢根(やのね)其外(そのほか)鉄(てつ)の立(たち)たる薬(くすり)【上部欄外に▲】
《振り仮名:鼠|そ|【左ルビ:ねずみ】》糞(ふん)《割書:大》 巴豆(はづ)《割書:小》 のりにて
ひらく丸(ぐわん)じてさし入
[廿一]喉(のんど)にとけのたちたる薬(くすり)【上部欄外に▲】
鏡草(かゞみぐさ)粉(こ)にしてふくべし
[又]人の爪(つめ)一匁せんじもちゆ
[又]榎実(ゑのきのみ)粉(こ)にしてふくべし
[又]鴉(からす)の黒焼(くろやき)水にて用(もちひ)て吉
【左丁】
又 南天(なんてん)の葉(は)せんじ用ひよし
[又]赤松(あかまつ)の心(しん)焼(やき)。粉(こ)にしてふくべし
[又]鳳仙花(ほうせんくは)の実(み)。粉(こ)にして芦(よし)の
管(くだ)にて吹(ふく)《割書:但 歯(は)にあてべからず|はのどくなり》
[又]紙(かみ)を弐寸四方ばかりに切(きり)。
四方(しはう)の端(はし)にのりを付(つけ)て喉(のんど)に
はり。其中(そのなか)へ袋蜘蛛(ふくろぐも)を生(いき)なが
ら入れ。中(なか)にて動(うご)くやうにし
て。二時(ふたとき)ばかりをけば骨(ほね)ぬくる也
[廿二]脱肛薬(だつこうのくすり) 文蛤貝(はまぐりかい)せんし【上部欄外に▲】
その汁(しる)にてあらひてよし