翻刻
【右丁】
又/田螺(たにし)のから。粉(こ)にして付て吉
[廿八]鼠瘻(ねずみがさ)の薬(くすり)【上部欄外に▲】
山百合(やまゆり)の根(ね)をすり。蜈蚣(むかで)の黒(くろ)
やき半分(はんぶん)合(あは)せ。ねり付けてよし
[又]猫(ねこ)の糞(ふん)。《振り仮名:雨露|うろ|【左ルビ:あめつゆ】》に晒(され)たるを取(とり)。粉(こ)にして。ごまの油にてとき付吉。
[廿九]瘰癧薬(るいれきのくすり) 鼈(かめ)をみそ【上部欄外に▲】
しるにてせんじ服(ふく)して吉
[三十]魚目(うをのめ) 《割書:千日瘡(せんにちかさ)ともいふ》【上部欄外に▲】
白米(はくまい)一/粒(りう)。うをのめにおしあて。小(こ)
刀(がたな)のさきにて米(こめ)の上(うへ)に。十の字(じ)
【左丁】
をかき。溝(みぞ)の中(なか)へすつれば。米(こめ)
くちたる時(とき)。うをのめぬくるなり。
[又]塩漬茄子切片(しほづけのなすびきりへぎ)。魚目(うをのめ)を摺(すり)て吉
[又]蜂(はち)の子(こ)かへらぬとき。すり
たゞらかし付るよし
[又]秋(あき)ぐみ葉莖(はくき)ともに刻(きざ)み。
せんじあらひてよし
[卅一]水腫薬(すいしゆのくすり)【上部欄外に▲】
冬瓜黒焼(とうぐはくろやき) 狸皮黒焼(むじなかはくろやき)
二色(ふたいろ)等分(とうぶん)合(あは)せ粉(こ)にして。小豆(あづき)
の大(おほきさ)に丸(ぐはんじ)。一日に三十 粒(りう)。酒(さけ)にて用