翻刻
【右丁】
右の酒にてのむ。かめのかうは
よくさらしたるを用
[九十六]瘧(おこり)の薬 益母草(やくもさう)陰干(かげぼし)。【欄外上部に▲】
水に酒(さけ)合せ。一服(いつふく)《割書:一匁五分|》許(ばかり)つね
のごとくせんじ用(もちひ)妙(めう)なり
[又]河原紫胡(かはらさいこ)三匁。つねのごと
くせんしもちひてよし
[又]何首烏(かしゆう)《割書:せんふ|とも云》きざみ二匁
ほどつねのごとくせんし用
[又]山椒(さんせう)《割書:五分|》 《振り仮名:艾草|かいよう|【左ルビ:もぐさ】》《割書:一匁|》合せ
水にてつねのことくせんじ用
【左丁】
[又]久瘧(きうぎやく)には鼈(かめ)を煮(に)食(しよく)してよし
[九十七]鼻血(はなぢ)の薬 山梔子(さんしし)黒焼(くろやき)【欄外上部に▲】
はなの中へふき入よし
[又]奉書(ほうしよ)紙(かみ)を水にてぬらして
百会(ひやくゑ)にあて火(ひ)のし少(すこし)かける
[又]髪毛(かみのけ)やき。けふりにて鼻(はな)の
中をふすぶべし。又/焼(やき)粉(こ)にして
ふきいれてもよし
[九十八]血(ち)とめ あをしとゝ黒焼(くろやき)【欄外上部に▲】
粉(こ)にしてひねりかけ吉。飲(のみ)ても吉
[又]時鳥(ほとゝぎす)黒焼(くろやき)。粉(こ)にして付て吉