← 前のページ
ページ 48 / 212
次のページ →
翻刻
先此光明トハ知恵ノ所表也王トハ
光 即尊長ノ義ナリ 今我光明
勝ラ日月諸佛
明 之光明ニ
王
菩
薩 故ニ光明王ト云
圓文學畧
玄賛八云由持寶藏智如海
山 深■測名如山難仰名
山海惠■意ハ智德
海
惠
菩
薩 高深ナル事山ノコトク海ニ似ル
ヲ以テ名トシ玉フ
梵ニ 伐羅闍(ハツラシヤ)此ニハ金剛ト翻ス
金 金剛トハ堅クシテ又 利(トキ)
事ナリ此菩薩ノ智モ亦
剛 尓ナリ
王
菩 煩悩外
魔モオカシ 動(ウゴカ)ス事
薩 不ル能は堅ナリ能諸障ヲ破リ人ノ
疑惑ヲ破ルハ利無盡ノ功徳ヲ具ル故藏ト云
弥陀經上方ノ段ニ雜色實華嚴身
華 佛トハ自行ノ因ニシテ
華ハ實ノ
如シ果
嚴 徳ノ
菩
身ヲ
薩 荘嚴スルガ
故ニ《割書:大佑句ト解ニ見エタリ|》畢竟コノ菩薩ノ
名ハ因果ノ通リヲ示シ玉ヘリ
二十五菩薩
光明王菩薩 《割書:くわうみやうぼさつ|》
山海惠菩薩 《割書:さんかいゑぼさつ|》
金剛藏菩薩 《割書:こんがうさうぼさつ|》
華嚴菩薩 《割書:けごんぼさつ|》
【右上】
【上段】
光(くわう)明(みやう)王(わう)菩(ぼ)薩(さつ)
【下段】
先此光-明トハ知-惠ノ所-表也王トハ
即尊-長ノ義ナリ令_下我光-明《送り仮名:ヲ𬼀》
勝 ̄ラ_中日-月諸-佛
之光-明 ̄ニ_上
【図】
故 ̄ニ光-明-王ト云又
圓-覺畧-疏
【右下】
【上段】
山(さん)海(かい)惠(ゑ)菩(ぼ)薩(さつ)
【下段】
玄賛八云由持寳藏智如海
深叵測名如山難仰名
山海惠文意ハ智德
【図】
髙深ナルヿ山ノコトク海ニ似ル
ヲ以テ名トシ玉フ
【左上】
【上段】
金(こん)剛(がう)藏(さう)菩(ぼ)薩(さつ)
【下段】
梵ニ伐羅闍(ハツラシヤ)此ニハ金-剛ト翻ス
金-剛トハ堅クシテ又 利(トキ)
ヿ也此菩-薩ノ智モ亦
尓ナリ
【図】
煩-惱外-
魔モオカシ動(ウゴカ)スヿ
不 ̄ル_レ能ハ堅ナリ能ク諸-障ヲ破リ人ノ
疑-惑ヲ破《送り仮名:ル》ハ利也無-盡 ̄ノ功-徳 ̄ヲ具 ̄ル故藏 ̄ト云
【左下】
【上段】
華(け)嚴(ごん)菩(ほ)薩(さつ)
【下段】
弥-陀-經上-方ノ段ニ雜-色-實華-嚴-身-
佛トハ自-行ノ因(─)ニ𬼀
華ハ寳ノ
如シ果-
徳ノ
【図】
身ヲ
莊-嚴スルガ
故ニ《割書:大佑句-解|ニ見エタリ》畢-竟コノ薩-埵ノ
名ハ因-果ノ道-理ヲ示シ玉ヘリ
現代語訳
二十五菩薩(続き)
【右上】
■光明王菩薩
まず、この光明とは知恵の象徴である。王とは即ち尊長の意味である。我が光明が日月や諸仏の光明に勝るが故に光明王という。(『円覚経略疏』より)
【右下】
■山海恵菩薩
『玄賛』第八巻に云う「宝蔵の智を持するにより、海の如く深くして測り難きを名とし、山の如くして仰ぎ難きを名とす」。山海恵の文意は、智徳の高く深いことが山のようであり海に似ることをもって名とし給う。
【左上】
■金剛蔵菩薩
梵語では「伐羅闍(ヴァジュラ)」、これを金剛と翻訳する。金剛とは堅固であってまた鋭利なことである。この菩薩の智もまた同様である。煩悩や外魔も侵すことができず動かすことができないのは堅固だからであり、よく諸々の障りを破り、人の疑惑を破るのは鋭利だからである。無尽の功徳を具えるが故に蔵という。
【左下】
■華厳菩薩
『阿弥陀経』の上方の段に「雑色宝華厳身仏」とある。自行の因において、華は宝の如く、果徳の身を荘厳するが故である。(大きな句解に見えている)畢竟、この菩薩の名は因果の道理を示し給う。