翻刻
【右丁・挿絵】
泉州蟻通神社
【左丁】
位(くらひ)にいたり老人(らうじん)をめてたく養(やしな)ひ給ひしとなん後(のち)に
蟻通(ありとほし)の明神(めうしん)とあかめ奉るとなり
済南伏生(せいなんふくせい)
済南(せいなん)の人(ひと)に伏生(ふくせい)名(な)を勝(しやう)と云(いふ)老人(らうしん)あり是(これ)は秦(しん)の時(とき)の
博士(はかせ)なり始皇(しこう)六国(りつこく)を亡(ほろほ)し天下(てんか)を并(あわ)せて後(のち)始皇(しこう)の
臣(しん)に李斯(りし)と云ものあり是(これ)に仰(おほ)せて聖人(せいしん)の書(しよ)を焚(やか)
しめ儒者(じゆしや)を坑(あな)にす此時(このとき)伏生(ふくせい)聖経(せいけい)の亡(ほろふ)るを患(うれ)ひて
尚書(しやうしよ)を暗誦(あんしう)し居(をり)ければ秦(しん)亡(ほろ)びて漢(かん)の文帝(ふんてい)の時(とき)に至(いたり)
り【「り」衍】伏生(ふくせい)年(とし)九十 余(よ)本経(ほんけい)亡(ほろ)ひてなき尚書(しやうしよ)を孔安国(こうあんこく)に
口(くち)つから伝(つと)ふと也 老人(らうしん)の中(なか)にも《振り仮名:如_レ斯|かくのことき》は尤(もつとも)《振り仮名:可_レ尊|たつとふへき》人(ひと)也 其(その)
外(ほか)