翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(画挿)養生はなし 2巻 - 翻刻

(画挿)養生はなし 2巻 - ページ 9

ページ: 9

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【右丁・挿絵・唐子の遊ぶ様子】 【左丁】 国(くに)にて誠(まこと)にさなりとて甚(はなは)た感(かん)じけると也 又(また)程(ほと)経(へ)て後(のち) 七曲(なゝわた)にまかりたる玉(たま)に是に糸(いと)をとをして給(たまは)らん と申奉りける時に又 此術(このじゆつ)をしる人なし又かの中将(ちうしやう) 父(ちゝ)に話(かた)りければ大(おほひ)なる蟻(あり)をとらへて二(ふた)ッ斗(はか)り腰(こし)に 細(ほそ)き糸(いと)をつけ又 糸(いと)のすこいしふときを付(つけ)て あなたの口(くち)に蜜(みつ)をぬりて見よといひければ其如(そのこと) くにして蟻(あり)を入(いれ)たりけるに蜜(みつ)の臭(にほひ)を慕(した)ひ按(あん) の如(こと)くあなたの口(くち)に出(いて)にけり扨(さて)其糸(そのいと)をぬきて 唐(もろこし)へ遣(つかは)しければ 日本(ひのもと)は賢(かしこ)き国(くに)なりとて其後(そのゝち)はかゝることをもせさ りけり此中将(このちうしやう)はいみしき孝行(かうかう)の聞(きこ)へありて高(たか)き