翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(画挿)養生はなし 2巻 - 翻刻

(画挿)養生はなし 2巻 - ページ 27

ページ: 27

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【右丁・挿絵】 柔術(やはら)     取手(とりて) 【左丁】 先(さき)の刀(ちから)【力ヵ】を以て此方(このはう)の高名(かうめう)にする業(わざ)なり故(ゆへ)に柔術(やはら)とは名(な) 付(つけ)たるなべし是も諸流(しよりう)多(おゝ)し気(き)の落着(らくじやく)を第(たい)一とす   取手(とりで) 取手(とりて)は先(さき)の人(ひと)を取終(とりおふ)する工夫(くふう)也 夫故(それゆへ)其手(そのて)を受(うけ)人(ひと)も我(われ)を ねらふと覚悟(かくこ)を極(きわ)め胸(むね)を居(すへ)て居所(ゐところ)を能(よく)見定(みさため)飛込(とびこん)で 取術(とるじゆつ)故(ゆへ)に柔術(やはら)とは似(に)て表裏(うらはら)也 手足(てあし)のおさへどころ胸(むね)腹(はら) の中所(あてところ)其人(そのひと)に応(おゝ)して為業(なすわざ)故にゆるかせならさる芸(けい)也 古来(こらい)名人(めいしん)は己(おのれ)に一倍(いちはい)も大なるもの取終(とりおゝ)せたる輩(ともから)枚挙(まいききよ[ママ])す べからず此術(このじゆつ)も名人に至れば無理(むり)なることなふして其術(そのしゆつ)にい たるは養生の一ッ也