翻刻
【右丁・挿絵】
紅梅と名によはれぬる
おはしたのほうさきに
こそかはしられけり
枝ひくき■【隣】の
うめは板屏の
あなうつくしと
のそきこそ
すれ
【左丁】
日用(にちよう)食物歌(しよくもつのうた)
飲食(いんしよく)は我身(わがみ)を養(やしな)ふ為(ため)のものなれば口(くち)の為(ため)に喰(くら)ふ
とおもふべからす先(まつ)腹(はら)のすきかけんをかんがへたとひ
好物(こうふつ)なる品(しな)にても八重食(やへくひ)をせず硬(こはき)もの冷(ひへ)たるもの
油(あふら)こきもの都(すへ)て八九分(はつくぶん)と思ふ程(ほと)食(しよく)すべきを肝(かん)
要(やう)とす
飯(めし)
○和(やわ)らかにしんなく熱(しゆく)【熟ヵ】す飯(めし)ぞよき硬(こは)くねはきと焦(こけ)たるをいめ
○湯とりめし餴(むし)たるめしは虚弱(きよぢやく)なる老(おい)と小児(せうに)にすゝむるそよき
汁(しく)