翻刻
【右丁・挿絵】
鼈(すつほん)【左ルビ・へつ】
河豚(ふく)
鰻鱺(うなき)
【左丁】
○《振り仮名:𩻠鱺|うなき》をば世(よ)に薬(くすり)とて倦迄(あくまて)も喰(くら)へば毒(どく)となるをしらずや
○老人(らふじん)はをり〳〵魚肉(きよにく)喰(くら)ふべし若(わか)き人(ひと)にはたま〳〵がよき
○鼈(すつほん)や《振り仮名:𩻠鱺|うなき》猪(いのしゝ)鹿(しか)の肉(にく)くすり喰(くひ)とて毒喰(どくくひ)をすな
【上欄外に記載】
三毒(さんどく)
一○魚に
声あり
一○まぶ
だあり
一○鱗
なし
○河豚(ふぐ)にては三毒(さんとく)かねし魚(うを)なれば生涯(しやうがい)喰(くわ)ぬ物(もの)と知(しる)べし
○豕(ふた)羊(ひつし)兎(うさき)猪(いのしゝ)鹿(しか)の肉(にく)すこし喰(くら)へは内(うち)をおきなふ
○雞肉(けいにく)や玉子(たまご)も内(うち)を補(おきな)へど多(おほ)く喰(くら)へば内(うち)をそんずる
○精菜(せいさい)を食(しよく)せし後(のち)を試(ため)し見よ必(かなら)ず腹(はら)の塩梅(あんばい)ぞよき
○精菜に食傷(しよくしやう)するは稀(まれ)ぞかし魚肉(きよにく)に中(あた)ることは毎(たび)〳〵
○冷物(ひへもの)□【とヵ】熱(ねつ)のものとを食(しよく)すれば必(かなら)す中(あた)るものとしるべし
○朝昼(あさひる)の両度(りやうと)の食(しよく)は過(すこ)すとも夜食(やしよく)寐酒(ねさけ)は半減(はんけん)にせよ