翻刻
【右丁・挿絵】
老人
静坐
【左丁】
○命(めい)は食(しよく)にありといふなる諺(ことはざ)を能(よく)あちはふる人(ひと)そ長命(ちやうめい)
○生程(いくほと)は生(いか)ねばならぬ命(めい)なれば養生(やうじやう)をして無病(むびやう)成(なる)べし
○物毎(ものこと)に執着(しうじやく)せざる心(こゝろ)こそ実(げ)にも長寿(ちやうじゆ)の基(もと)ひ成(なる)らめ
暑寒(しよかん)
○春秋(はるあき)は身の持(もち)やうもやすきなり夏(なつ)と冬(ふゆ)とに心(こゝろ)用(もち)ひよ
○一とせの中(うち)に分(わき)ては夏(なつ)三月(みつき)秋(あき)の暑(あつさ)もよくいとへかし
いぬるかた
○春夏(はるなつ)は東(ひかし)に向(むか)ひ秋冬(あきふゆ)は西(にし)に向(むか)ひていぬるこそよき
納涼(すゝみ)
○暑(あつ)き日(ひ)にゆさんがてらの涼舟(すゝみふね)夜(よ)がふけぬれば湿毒(しつとく)を受(うく)