翻刻!江戸の医療と養生

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(画挿)養生はなし 2巻 - 翻刻

(画挿)養生はなし 2巻 - ページ 55

ページ: 55

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【右丁】 ○温泉(おんせん)は熱過(あつすき)す又ぬるからず色(いろ)清潔(せいけつ)に臭気(しうき)なきよし ○とことなく色(いろ)変(かわり)たる温泉(おんせん)は必(かなら)ず毒(どく)のあるとしるべし ○温泉に塩気(しほけ)のあるはまゝあれど余(あま)り辛(から)きは毒湯(どくたう)としれ ○温泉は打身(うちみ)金瘡(きんさう)湿(しつ)ひぜん中風(ちうふう)しびれ不叶(ふかない)によし ○冷症(ひへしやう)の女は能(よき)温泉(ゆ)こゝろみて程(ほと)よく入は子(こ)も孕(はら)むなり ○虚症(きよしやう)なる人は必(かなら)す湯治すな心気(しんき)疲(つかれ)て内分(ないふん)がへる ○湯治こそ容易(ようい)にせされ二三日 試(こゝろ[み])てから其(その)うへていれ ○湯治 中(ちう)大酒(たいしゆ)飽食(ほうしよく)房事(ばうじ)せば其(その)せんなくて内(うち)を損(そん)する ○湯治 場(ば)は多(おほ)く山中(さんちう)海辺(かいへん)ぞ湯(ゆ)さめに風邪(かせ)の用心(ようしん)をせよ ○湯治には空腹(くうふく)ならず大酒(たいしゆ)せず倦迄(あくまて)食(くわ)ず身(み)をこなすよし 【左丁】 ○湯治 場(ば)は遊山(ゆさん)の人(ひと)の多(おゝ)ければ夫(それ)にうかれて不 養生(ようじやう)すな ○湯治場て大雨(たいう)大雷(たいらい)するならば快晴(はれゆく)迄(まて)は見合ていれ ○温泉(おんせん)も極熱湯(こくねつたう)は心せよ毒(どく)もするをくけがも危(あやう)し ○温泉を容易(やうい)に呑(のむ)な心(こゝろ)せよ平水(へいすい)よりもえて毒(どく)が有(ある) ○湯治して相応(さうおう)せしと思ふとも三廻(みまは)り入るを《振り仮名:限|□□》とはせよ   高山(かうざん) ○高(たか)き山(やま)深(ふか)き林(はやし)の神社(じんしや)へは虚弱(きよやく)の人(ひと)は怖(おそる)べきなり ○山道(やまみち)は常(つね)の里(り)すうにかゝはらず暮(くれ)ぬ中(うち)にそ宿(やと)を定(さだめ)よ ○山坂(やまさか)は立場(たてば)も茶屋(ちやや)も遅速(ちそく)あり能々(よく〳〵)聞(きゝ)て夜道(よみち)をばすな ○深山(しんざん)は雲(くも)霧(きり)迄(まて)もするとにて邪気(じやき)や湿毒(しつとく)多(おほ)きとぞしれ