翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

養生女の子算 - 翻刻

養生女の子算 - ページ 8

ページ: 8

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命(めう)のどくはなし心(こゝろ)づかひせぬがよしといふ人/多(おほ)し至極(しごく) 尤(もつとも)なりしかしなから心づかひする性分(しやうぶん)は心づかひせまじ とおもへば猶(なほ)心づかひなり尤心づかひに弐ツの品あり 何程(なにほと)心づかひしても天理(てんり)の当然(とうぜん)を守(まも)れば寿命(じゆめう)を 縮(ちゞむ)るものにあらず天理の当然を守らず己(おのれ)が身勝 手の心づかひをすれば天の憎(にく)み給ふ所にて寿命を ちゞめ短命(たんめい)なる事/氷(こうり)を火にあぶるがごとし恐(おそ)るべし つゝしむべし    身(み)の養生(やうじやう) 身の養生には根気(こんき)八分といふ事をよく守るべし根 気八分(きはちぶ)といふは銘々(めい〳〵)うまれ付の根気力量(こんきりきりやう)の八部を 用(もち)ひて十分の根気力量を用ひざるなりたとへば重(おも)さ拾 貫目を持(もつ)ほどの力あらば八貫目を持て十五貫目もつ 程(ほど)の力あらば拾弐貫目を持ち弐拾貫目持ものは 拾六貫目もちて道(みち)を歩行(あゆむ)も一日に十里/歩行者(あるくもの) は八里にて泊(とま)り十五里/行(ゆく)ものは十二里弐十里の ものは十六里にし此外(このほか)万年根気力量を十分に遣(つか) はずに無理につかふは血気(けつき)を傷(そこな)ふて寿命(じゆめう)の毒(どく)なりさり ながら体(からだ)をつかふのみ毒のやうに思ふは心得(こゝろえ)ちがひなり逸(いつ) 居(きよ)して身体(志んたい)を倦(うま)すは甚(はなは)だ寿命の毒なり譬(たとへ)は