伊那市×みんなで翻刻

コレクション: 内藤家資料 (1) 2

藩翰譜(七・下) - 翻刻

藩翰譜(七・下) - ページ 34

ページ: 34

翻刻

【右丁】 城中の人々からき命いきてけり 此日嘉明か手にうつ とる首一千三十五とそしるされたり《割書:此事は大明の書には|正月三日のやうに記せる也》さる ほとに人々西生海に会合して僉議すそも〳〵蔚山 の城敵の地にふかく入てみかたの城々をさる事とをく 兵粮の運漕も おたやかならす たゝ彼城をこほちて 東は此西生海を以てかためとし西は順天の城をすてゝ 南海を守らんにはしくへからすと議定す 太田飛騨守 一吉毛利民部太輔高政二人此義に同せすさらはまつ 此由をしるして殿下にまいらせ 御裁断を 仰へしとて 人々皆連書す左馬助嘉明一人署を加へす毛利 【左丁】 壱岐守勝信を 始て人々色々にすゝめしかとも嘉明更 に承引せすやゝあつて申けるは人々は連書して参らせ 給はんに嘉明一人名を書せさらんになにか苦しかるへき そも〳〵此度みかた蔚山の城をおとされすつゐに敵の 多勢をうちやふつて本朝の武功を外国にあらはせし 事ひとへに 此城の要害いみしきか故にあらすや ましてや一たひかたきの地にふかく入てかまへたりし 要害をみつからすてゝ 引しりそかん事嘉明か心に あらす嘉明たとへ人々の儀に同せさるによつて罪 かうふり首はねらるゝにも 悔ところにあらすといひ