翻刻
【右丁】
を被差返候書留之事
一寛保二戌年同国より書翰/差送(さしおくり)候を被相返候書留
之事
十一月十七日魯西亜人上陸之儀相/決(けつし)今日梅ヶ崎/仮館(かりくわん)え
上陸之事尤是は先年頃より梅ヶ崎/昆布蔵(こんふくら)のへんにて
仮館御/取立(とりたて)被仰付/営作(ゑいさく)出来に付今日上陸す依之
明十六日より右近辺に云に及はす西町外町両御番所
を始前々有之所々ヶ所之ゑひすの宮(みや)山もまでも
【左丁】
黒田鍋島大村家の幕を打挑灯/奇羅(きら)星(ほし)のことく
今朝/朝霧(あさきり)の晴行(はれゆく)に従(したかい)ひ見渡す処所々海上に
番船武/器(き)を餝(かざり)数(す)十/艘(そう)を漕連(こきつら)ね山手には
幕かけにのほり其外/吹流(ふきなかし)四半等の目/印(しるし)を立/武(ぶ)を
張(はり)威(い)を輝(かゝや)かす惣して長崎の土地は西南北(せいなんほく)山にて
押廻(おしまは)し其中に人家/軒(のき)をならへ本院(ほんいん)神社(じんしや)は多く
山に寄東一方口にて大/洋(よう)へ続(つゝ)く湊(みなと)内/海底(かいてい)岸(きし)迄
深(ふか)く大船の舟懸之/自在(じざい)にして誠に無双の湊(みなと)也湊口