翻刻
【右丁】
模様(もやう)取せし衣服襟成や又は別に巻たるもの也や強く
巻/胸(むね)より腹(はら)迄/竪(たて)に金銀を以錺し牡丹懸をし胴(トヲ)は
是又金銀を鏤(チリバメ)し石の帯を強(つよ)く〆金を以錺し
袈裟(ケサ)のことく成ものを懸金銀の錺は帯釰を
結(むすび)下け端反(ハゾリ)りの如き巾の上に黒き毛皮にて
丸/長(なが)く靭(うつぼ)の様なるものゝ前の方に蝉(せみ)のことき虫成や
何成や知さる金にて作り物有り後ロに何鳥(なにどり)の羽(は)成
や羽ある帽子(ぼうし)を被(かむり)る右は使節の躰にて其余は
【左丁】
右に准(ジユン)し惣/緋(ひ)又は薄飛色(うすとひいろ)抔(なと)毛折の服にて形は
何れも同様成ケサの如きものは懸るもあり懸さるも
有/官位(くわんい)抔(なと)に高下等/寄(よる)歟(か)人物/顔色(かんしよく)紅毛(ヲランタ)人の如く
丈高く見ゆれ共一/躰(たい)は手足/胴躰(どうたい)共に巻(まき)立て居る
故高き様に見みれ共日本人と押/双(なら)ふ見は格別(かくべつ)にも
有ましきと思はる銘々/敷台(しきだい)にて上沓(うハぐつ)を取/帽子(ぼうし)
を取頭は猿(さる)の頭(かしら)のことくかき色にして縮(チヽミ)み羅弗(ラホツ)也
白き毛の交(まし)る様に見へけれ共色は阿蘭陀様にても