翻刻
【右丁】
髪中へ白き粉(こ)のことく成者を振懸(ふりかけ)るよし同様と
覚候前有之通りの諸士の詰(つめ)所を通り御所院御
逢(あい)の間へ出る寺(両)御奉行/裏(うら)付上下御目付/侍座(じざ)先達て
渡来に付検使之者差遣様子相/尋(たつね)候へ共相分り
かたし義有之故当時出し候先年/松前(まつまへ)着岸(ちやくがん)の
節已来長崎表へ罷/渡(越)候共書翰は持参仕間敷
旨申渡候処此度又々/国書(こくしよ)持参(もちまいり)候段如何之儀に
有之哉之旨肥田豊後守申渡使節退座
【左丁】
右之段通詞より通弁(つうべん)春(す)【注】其間に茶菓子(ちやくわし)等出る使節答
先年当国へ罷渡候もの相/帰(かへり)り右之義国主へ不申
達候故/国王(こくあふ)より此度右之儀沙汰無御/坐(座)使節之者
一向不存候段申也右之儀に付席終て退出《割書:帰り道は|使節の》
《割書:ものも歩行|にて帰り候よし》同七日大風/雨降(あめふり)にて刻限少/遅(おそな)る昼時過
罷出る服帯(ふくたい)之儀色合等替り候得共前日同様の
式にて尤至て異■也
【注 既にかなの書体になっているがルビがついているので楷書体に翻刻する】