翻刻
【右丁】
彼地にて扶助(ふじよ)有之/報(ホウ)用に当(あたり)り可申義に付/斟酌(しんしやく)におよひ
申間敷旨/再応(さいあふ)通/弁(べん)有之/漸々(よふ〳〵)承届(うけたまはりとゝけ)乍候て米
塩之儀は可申請/綿(わた)の義は決(けつして)て申/請(うけ)且是迄久く在
而(留)中/費(ヒ)用之義兼て出帆之/砌(みぎり)は相/償(ツクノヘ)候/積(ツモリ)に心得
銀銭用意も在候間/諸払(しよはらい)相立(あいたて)可申段申候に付是は
右躰之儀有之節は御国用を以/手当(てあて)被成置候義候得は
此上共/料物(りやうもつ)を取(とり)売(うり)遣候義は決て難相成
事に候旨申聞候処船中/費(ヒ)用も漸/乏(トホシク)
【左丁】
相成候間当地にて調達(てうたつ)可致存候処右之通/規模(きぼ)相立不申候
被下物/請(うけ)候て己ならす料物(りうもつ)不差出候ては調達は難
相成儀に差支(さしつかへ)に相成候尤カムシカツト迄参候へは用弁
仕候へ共海上之儀夫迄も心まかせ可申哉/難計(はかりかたく)候
併(しかし)料物御取不被成候ては舟中/縦(タトヱ)餓死(ガツシ)いたし迚も
費用難申請旨申之今夕七ッ時半時過迄も決着(けつちやく)
無之退出す猶(なを)通詞(つうじ)四人/跡(あと)へ相残り御前へ被召出
被仰合候趣有之退出