翻刻
【右丁】
して小口を紅(べに)にて染(そめ)紅白(こうはく)取交(とりまぜ)用ゆへし
一/針栗(はりくり)ほそ長く切る事也
一/千(せん)しそ千人(せんにん)しん千椎茸(せんしいたけ)何(なに)にても細(ほそ)く切事也
一/紅花蕪(べにはなかぶ)赤蕪(あかかぶ)にて花の形(かた)ちを拵(こしら)へ小口切にして
酢(す)に漬(つけ)れば紅染(べにぞめ)のごとく色(いろ)出る也
一細作りかれいかれいを五枚におろし壱枚づゝまな
板(いた)に置たてに細く切かけさしみ庖丁(ぼうてう)にて薄(うす)く
すけばそうめんの如くなる也
一/名吉(なよし)日(ひ)の出作(でつく)りなよしを三枚におろし皮(かわ)去(さ)り
皮の方上にして作る也
一/茶巾(ちやきん)くわゐ桑井(くわゐ)をゆで皮をとり煮立(にたて)を茶巾(ちやきん)に
【左丁】
つゝみおさゆる也
一/錦根細引(にしきねほそひき)錦根大こんをかぶ付に切り根(ね)の方より
かぶのきはまでほそく筋(すじ)を入/薄(うす)く切り酢(す)に漬(つけ)れは
紅色(べにいろ)いづる也
一はしきぶどうぶとうの皮(かわ)を中へかへす事也
一/糸蓮根(いとれんこん)ほそ長く切事也
酢(す)之部
一ぶどう酢(す)はぶどうを摺(す)り其中(そのなか)へ酢を入レ漉(こ)し
て用(もち)ゆかき酢/代々酢(だい〴〵す )たで酢/胡麻(ごま)酢青梅酢
みかん酢いづれもぶどう酢同様也
一三/盃酢(ばいす)は酢一ぱい溜(たま)り一ぱい酒(さけ)一ぱい都合(つごう)して