翻刻
〇附分けかまぼこ
鳥の身を能たゝきずいぶんよくすり魚の身も同然て
竹輪に成ともまた竹の皮にてつゝみ成とも板に成共
勝手よくいたし湯引なり
〇さき家鴨(やかも)
五年か七年か随分ひねたる大あひるをひゐ并ゑぶくろ
尻をよく取腸をぬき丸なからゆ煮に二時あまり
たきよき程にさくなり
〇柚(ゆ)はんへん
つねのはんへんよりはやわらかにいたし柚をおろし込
むして角うとんのやうに切用るなり
〇柚焼(ゆやき)は
ゆみそをいたすやうに疵のなきずいぶん大きなる柚を
うちの肉をさり其中に具の分外なべにてあぢつけ
たるを入かけ汁はいり酒あんばいにして七八分斗ため
すこし柚の底にこげめ付ほとやくなり
〇小薄板(こうすいた)
吹ぬき午房はずいぶん大きなる皮のすゑのよき午房
を上の土をこそき一ゆていたし二寸斗つゝに切かわと
身の間にまなはしを入引廻ししんを取ふ?ゝ?煮いだし