翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

旅行用心集 - 翻刻

旅行用心集 - ページ 17

ページ: 17

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夏(なつ)の原野(のはら)に生る毒(どく) 草(そう)毒虫(どくむし)数(かず)多ければ 挙(あけ)て尽(つく)すべからず 就中 蝮(まむし)斑猫(はんめう)の大 毒なることは皆人の 知ところ也其外諸 虫の中 無毒虫(とくなきむし)にて も折に触(ふれ)て毒ある ものにあふ時は蛇(しや) 蠍(かつ)にもをとらぬもの ありよつて蚋(ぶと)蚊(か)虻(あぶ) 蜂(はち)蟻(あり)蛅蟖(けむし)蜘蛛(くも) 蛭(ひる)の類(たぐ)ひに至る迄 用心すへきことなり 温熱(うんねつ)の地は暑湿(しよしつ) 別而甚しく毒草 異虫も多き故旅 人つかれて山野(さんや)に 休むとも是等の心 得あるへきことなり 毒虫(とくむし)にさゝれたる 妙薬等は末(すへ)のくす りの所にあり 【以下図の説明】 唐斑猫(からのはんみやう)  色微黄 和斑猫(わのはんみやう)  色るり也 蜥蜴(せきてき)和名とかけ  《割書:石竜子|山竜子》同物 烏蛇(うしや) からす  へひ 蝮(ふく)はみ又 反鼻蛇(はんひしや)  まむし 色黒黄なり種類多し 大毒あり