翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

旅行用心集 - 翻刻

旅行用心集 - ページ 19

ページ: 19

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一 武士(ぶし)荷(に)は勿論(もちろん)商人(あきひと)荷(に)にても宿々(しゆく〳〵)問屋場(とひやば)へ着(つき)  先(まつ)宿役(しゆくやく)へ相応(そうおほ)に会釈(ゑしやく)をいたし其上にて  駄賃帳(だちんちやう)を出(いだ)し人馬の員数(ゐんづ)を申 先(それ)より  問屋へ到着(とうちやく)の荷物(にもつ)の順(じゆん)を見定(みさため)しとやかに  申(もうし)談(だんず)へし又問屋場は混雑(こんざつ)の場所(ばしよ)故(ゆえ)紛失物(ふんしつもの)  又は他人(たにん)へ対(たひ)しそこつなきやうに見計(みはからふ)べし 一 武士は勿論 平人(へいにん)にても大切(たいせつ)なる主用(しゆよう)にて  旅行(りよかう)する人(ひと)道中(たうちう)にて馬方(むまかた)人足(にんそく)等 不束(ふつゝか)なる  ことありとも用捨(ようしや)有(ある)べきこと也 尤(もつとも)勤務(きんむ)にかゝわる  筋(すじ)ならば格別(かくへつ)其余(そのよ)の事ならは堪忍(かんにん)専(せん)一と  心得べし道中(たうちう)にて手間取(てまとり)ては主用(しゆよう)を以(もつ)て  旅行するせんなしとしるべし 一 途中(とちう)にて馬(むま)人足(にんそく)共に荷替(にかい)といふことをする也  是(これ)は旅人(りよじん)の方(かた)にては無益(むやく)に手間取(てまとる)事(こと)故(ゆえ)甚(はなは)た  迷惑(めいわく)なるものなれども旅人 了簡(りやうけん)してやらねば  ならぬものなり先故(それゆえ)馬子(むまかた)急(いそき)て荷物(にもつ)を附替(つけかへる)  折(おり)えて小附(こづけ)等 取落(とりおとす)事(こと)まゝあり此折は貫(くわん)ざし  銭(ぜに)小附(こづけ)の数(かづ)を改(あらた)め自身(じしん)心付手伝ふべし 一 明荷(あけに)葛籠(つゝら)の中(なか)へ衣類(いるひ)紙包(かみつゝみ)等 入(いる)るならば油(あぶら)  紙(かみ)にて二重(ふたへ)に包(つゝみ)うちへしめりのいらぬやうに荷(に)