翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

旅行用心集 - 翻刻

旅行用心集 - ページ 21

ページ: 21

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一 川越(かわこし)ある場所(ばしよ)女子(によし)を連立事(つれたつこと)ある時は其(その)用(よう)  意(ゐ)有(ある)べし婦人(ふじん)は男子(おとこ)と違(ちが)ひうちばなる  もの故(ゆえ)に川端(かわばた)に望(のそ)んで大河(だいが)の水勢(みつせい)に怖(おそ)れ  其上(そのうへ)川越人足(かわこしにんそく)の乱雑(らんざつ)なるに驚(おとろ)き逆上(ぎやくじやう)して  血(ち)の道(みち)おこり難義(なんき)する人まゝあり依之(これによつて)川越(かわこし)  ある場所は前(ぜん)日より其(その)混雑(こんざつ)なる次第(したい)をとくと  云聞(いひきかせ)連中(れんぢう)の者(もの)前後(ぜんご)してもけつして驚(おどろ)かざる  やうに兼而(かねて)心付(こゝろつけ)置(おく)べしか様の場所には宿  役等有而 少(すこし)も気遣(きづかひ)なきことなれとも女子(によし)は  おとろきやすきものなれは川越にも限(かきら)ず水  辺(へん)舟渡(ふなわた)し山坂(やまさか)等 都而(すべて)嶮岨(けんそ)なる所は前かとゟ  云聞置(いひきかせおく)事(こと)肝要(かんよう)なり 一 川越(かわこし)又は船渡(ふなわた)しの場所(ばしよ)にては面々(めん〳〵)懐中物(くわゐちうもの)を  心付其上乗へし且(かつ)駕籠(かご)のうちへ釣置(つりおき)たるもの  落(おつ)ることあり水中(すいちう)へものを落(おと)したるは得(え)かた  きものなり 一 渡場(わたしば)にて乗合舟(のりあひふね)に馬(むま)を乗(のする)事(こと)あり其折(そのをり)は  馬を先(さき)へ乗(のせ)人(ひと)は後(あと)より乗べし人先くのれば  馬物を見て乗かねて驚(おとろ)きさわぐゆえ乗合に  怪我(けが)等あるもの也 尤(もつとも)老人(らうじん)女子(によし)の輩(ともがら)は馬を入(いる)る