翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

旅行用心集 - 翻刻

旅行用心集 - ページ 38

ページ: 38

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 音(おと)をして歩行すへし又 石突(いしつき)有 杖(つえ)をつ  きてもよしさすれば悪獣(あくちう)逃去(にけさる)也又 夜道(よみち)は  火縄(ひなわ)松明(たひまつ)等を持て歩行せば其難なし又 牛(うし)の  糞(ふん)を草鞋(わらじ)のうらへぬり山道(やまみち)を行は悪獣并  蛇(へび)まむし毒虫(とくむし)等おそれ近付すといふ 一 五岳(ごかく)白沢(はくたく)の両図(りやうづ)を懐中(くわいちう)すれば旅中(りよちう)の災難(さいなん)を  免(まぬか)れ悪鬼(あくき)猛獣(もうぢう)近付ことあたはす 一 狐(きつね)狸(たぬき)の所意(しよい)とて忽(たちま)ち道(みち)を失(うしな)ひ或は昼(ひる)を夜(よる)と  なし或は川(かわ)なき所を川となし門(もん)なき所に門を  鎖(とさす)の類(るい)其外 種々(しゆじゆ)様々(さま〳〵)の奇怪(きくわい)をなすことあら  ば先(まつ)心を落着(おちつけ)てたばこを呑(のむ)歟(か)休(やす)む歟(か)して  元(もと)来(きた)る道(みち)を考見るべし其上に分らぬならば  もとの道(みち)を立戻り人家(じんか)へ立寄(たちより)様子(やうす)を承る  べし如_レ此すれば狐狸(こり)も譇(たばか)ることあたはざる也  都而(すへて)心を落着(おちつく)るといふこと道中(だうちう)のみにかき  らす万事(ばんじ)に付て肝要(かんよう)の事なり   船中用心之事 一 船(ふね)に乗(のり)たるならは先(まつ)船中(せんちう)の諸道具(しよだうく)板子(いたこ)竿(さほ)  の類(るい)有所を見 定置(さためおく)べき也 若(もし)大風雨或は早(はや)  風(て)等にて船くつかへらんとする時其板歟竿の