翻刻
たくひにてもおつとり水中(すいちう)へ入べし如_レ此すれば水(みつ)
をしらぬ人も沈(しつ)まぬゆへに助易(たすけやす)し
一 海上(かいしやう)にて大魚(たいきよ)の類(るい)船(ふね)へ附纏(つきまど)ふことあり其節(そのせつ)
は不(おどろか)_レ驚(ず)して船中(せんちう)人影(ひとかけ)をかくし板(いた)歟(か)又は
音(おと)あるものを叩(たゝき)立れば其(その)魚(うを)逃去(にけさる)なり
一 船(ふね)の際(きわ)にて竜(たつ)まきあれば俄(にはか)に黒雲(くろくも)海上(かいしやう)に
あまくたり波濤(はとう)湧(わき)かへり大渦(おほうづ)を巻(まき)海上 動揺(だうよう)
することあり其折は船頭(せんどう)も心得あることなれ共
不(おとろか)_レ驚(ず)して板子(いたこ)歟(か)苫(とま)の類(るい)にても打込(うちこみ)巻(まか)すべ
しさすれば波(なみ)の渦(うづ)穏(おたやか)になるなり其間(そのま)に船