翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

旅行用心集 - 翻刻

旅行用心集 - ページ 41

ページ: 41

翻刻

 三味を等分せんじ飲てよし   ○駕籠に酔さる方 一かごに酔人は駕籠(かご)の戸(と)を開(あけ)て乗(のる)べし 一 南天(なんてん)の葉(は)を駕籠(かご)のうちに立(たて)先(それ)を見て乗(のれ)ば  かごに酔ことなし若(もし)頭痛(づつう)甚(はなはた)しく むね(心)わるき  には熱湯(ねつたう)に生姜(せうが)のしぼり汁(しる)を入かきませ飲す  へし冷水(ひやみづ)決(けつ)して呑すべからず 一 女子(によし)馬かごに乗時は水をちを細帯(ほそおび)にてしつかと  しめて乗へし   ○落馬したる時の方 一 落馬(らくば)して若(もし)むね(心)あしく或は唾(つは)に血(ち)交(まじ)り出る時は  藕(はすのね)の粉(こ)を酒(さけ)にて用ゆべし又 蓮(はす)の葉(は)を細末(さいまつ)  にして酒(さけ)にて呑てもよし又 腰(こし)か足(あし)にてもつ  よく打(うち)血(ち)にじみてむらさきに斑(ぶち)たる所あらは早(さつ)  速(そく)外科(げくわ)を頼(たのみ)て出血(しゆつけつ)すへよししらさすれは後(のち)の患(うれ)ひな  し其上(そのうえ)導引(あんま)すべし 一 馬(むま)の汗(あせ)は大毒(だいとく)也 食物(しよくもつ)又は目(め)なとへ入ぬ様にすべし  ○毒虫を避る方 一 能(よき)匂(にほ)ひ袋を懐中(くわいちう)すればよし又 乾姜(かんきやう)と雄黄(をわう)を細(さい)  末(まつ)にして懐中してよし都而(すへて)竜脳(りうのふ)麝香(ちやかう)樟(しやう)