翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

旅行用心集 - 翻刻

旅行用心集 - ページ 43

ページ: 43

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 ○道中にて草臥(くたひれ)を直(なを)す秘伝(ひでん)并 奇方(めいほう) 一道中 茶屋(ちやや)にて休(やす)む節(せつ)草鞋(わらじ)のまゝにて足(あし)を  下(さげ)腰懸(こしかく)べからず其時は少(すこ) ̄シの間にても草鞋(わらじ)  をぬぎ上(うへ)へあかり急度(きつと)かしこまり休(やす)むべし  草臥(くたびれ)直(なを)ること妙なり 一 旅(たび)なれぬ人くたひれ又は足(あし)へまめを踏(ふみ)出(いた)すはみな  草鞋(わらじ)のはきやう麁相(そさう)なるゆへ也 能(よき)草鞋(わらじ)を調(とゝの)へ  てよく打(うち)はく時も不(いそか)_レ急(ず)のびつまりなきやうに  はくべし又 足(あし)乾(かわ)き熱(ねつ)する故に痛(いた)みもし  まめも出来(でき)るなり因而(よつて)折々 草鞋(わらじ)を解(とき)足(あし)  の熱(ねつ)をさまし急度(きつと)かしこまり休むべし 一 草臥(くたびれ)足痛(そくつう)する時は宿(やと)へ着(つき)風呂(ふろ)へ入て後(のち)塩(しほ)を調(とゝの)  へ足(あし)のうらへしたゝかになすり付火にてあふる  へし妙なり 一 至極(しこく)草臥(くたびれ)たる時は風呂へ入て後(のち)焼酎(しやうちう)を足(あし)の  三里(さんり)より下 足(あし)のうら迄 吹付(ふきつく)べし手にてぬり  てはきかぬなり 一 遠路(とをみち)をして 足(あし)のつち(心)ふまず腫(はれ)痛(いたむ)には蚯蚓(みゝづ)を泥(どろ)  のまゝすりつふしぬりてよし 一草臥(くたびれ)たる時 足(あし)の三里(さんり)承山(ぜうさん)通谷(つうこく)の三 ̄ケ所 灸(きう)すべし