翻刻
下に図あり見合べし
一 足(あし)のうらへまめを踏出(ふみだ)したる時は半夏(はんけ)の細(さい)
末(まつ)をそくひのりに押(おし)ませてぬりてよし
一又方 煙草(たはこ)の吹(ふき)からをそくひに押交付て火にて
あふりてよし
一又方 薬種屋(やくしゆや)にて唐(から)の土(つち)といふ物(もの)を調(とゝの)へ薄(うす)き
そくいのりにませてぬりてよし
一又方 木綿糸(もめんいと)へ針(はり)を通(とう)し其(その)糸(いと)へ矢立(やたて)の墨(すみ)を
沢山(たくさん)ぬりまめを横(よこ)につきぬけは水(みづ)出(いて)て墨(すみ)まめ
のうちに残(のこ)り痛(いた)み止(とま)ること妙なり
一又方うとんの粉(こ)を水(みつ)にてときぬりてよし
一 夏(なつ)の旅(たび)に足(あし)のうら熱(ねつ)しいたむ時は蓼(たて)の葉(は)
をすり其(その)青汁(あをしる)をぬりてよし
一夏の旅に笠(かさ)の下へ桃(もも)の葉(は)を入かむれは暑気(しよき)
をうけさること妙也
一 毎朝(まいてふ)胡椒(こせう)を一二 粒(りう)つゝ服(ふく)せば夏(なつ)霍乱(くわくらん)をせず冬(ふゆ)
は雪吹(ふゞき)にあふことなし
一 夏(なつ)水(みづ)を飲(のむ)時(とき)胡椒一粒を嚙(かみ)くたきて呑へし又水を
嚙(かみ)て呑はあたることなし
一 毒虫(とくむし)にさゝれたる時は延齢丹(えんれいたん)にても蘇香円(そかうゑん)