翻刻
てもぬれば早速(さつそく)痛(いたみ)退(しりぞ)くなり
一 田螺(たにし)を醤油(しやうゆ)にて炒付(いりつけ)乾置(ほしおき)て旅先(たひさき)へ持行(もちゆき)
二三日の内用ゆれば水にあたることなし
○湯気(ゆけ)にあかりたる時の奇方(めいほう)
一風呂(ふろ)へ入て時(とき)を移(うつ)し湯気(ゆけ)に中(あた)りたるには
冷水(ひやみつ)を其(その)面(かほ)にふきかくべしもし衂血(はなち)止(やま)ず
眩暈(めまい)甚しきものは惣身(そうしん)に水を澆(そゝき)かけてよし
一又方 面(かほ)へ水を噴(ふき)かけて後髪(のちかみ)を解(とき)あら櫛(くし)にて
幾(いく)へんもすけば気(き)の付こと妙也又 酢(す)を少々
飲(のま)しむへし
【以下図の説明】
此(この)図(づ)の外に草臥(くたびれ)足痛(そくつう)の
灸所多し試(こゝろ)み覚へてよき
所ともへはすへべし然共わらじ
脚半等にてすれる所は用
心あるべし
三里膝の下三寸 外(そと)のかと
○承山(じやうざん)俗(ぞく)にかこかき
三里といふ
○足の
ふくらは
きの
図
承山(じやうざん)
両足をつま立れば
ふくらはきへ山の
かたち出る也その
山の下を承山と
しるへし
通谷(つうこく)
足(あし)の小(こ)ゆひのよこの
くほみたる所なり
くたびれよく直る也