翻刻
土中 飯豊(いて) 温湯(ぬるゆ) 赤湯 湯沢
飯坂 《割書:同|》箱湯 《割書:同|》滝 ̄ノ湯 湯村 狐湯
山熱海(にあだみ) 磐城 折木 名取 玉造
鳴子 鎌崎 青根 東岳 砂子原
野神 湯本《割書:一名|》 三箱の湯《割書:又|》 沢子の湯 ̄トいふ
湯入 湯原 湯岐(ゆじまた)
巳上三十ケ所は奥州白川ヨリ同仙䑓南部堺マテノ
温泉ニテ いつれも名湯なり
○三箱の湯は水戸より北へ廿二里岩城郡 平(たいら)の
城下より一里余あり疥癬(ひぜん)諸瘡(しよさう)に効(かう)あり
○湯岐(ゆじまた)は水戸より十八里西北也 撲損(うちみ)脚気(かつけ)中風(ちうふう)
手足(てあし)不仁(きかず)の症(せう)或は婦人腰冷の類に効あり
○二本松の湯は城下より二里 山上(さんしやう)にあり夏月(なつ)に
あらざれば至ることあたはず積聚(しやくしゆ)痔疾(ぢしつ)に妙なり
○鎌崎(かまざき)の湯は打身(うちみ)金瘡(きりきず)に最(もつとも)効(かう)あり
○青根(あをね)の湯は頭痛(づつう)積聚(しやくつかへ)虫気(むし)に効あり
○飯坂(いゝざか)は福島(ふくしま)より三里半ほと左に羽黒山(はくろさん)右に
信夫山(しのふやま)を見て一杯(いつはいのもり)泉村(いつみむら)松川河寒村八反川
星の宿比良田村小川を渡りて飯坂なり
湯は五ケ所あり 当坐湯 小湯《割書:村中にあり|》