翻刻
【右丁】
茶碗蒸
茶碗の中へ玉子を二ツこはしザツトかき回し煮出
を入て水葉/椎茸(シイタケ)銀杏五ツ焼き鰻の蒸なひ【?】
なま焼の蒲焼を入て蒸すべし香に珍皮(チンピ)を
すこしのす
玉子焼
玉子へ塩を二ツマミ雪白醤油水少し入て善く
かき回し焼べし
鰌鍋 下地酒醤油の鰻のたりを少シのる
たりなければ味醂をのる
【左丁】
下地にて先に鰌を手鍋にて煮別に土鍋へ千の
如くそぎたる牛房を入置其上へ煮たる鰌
をあけ其鰌を善幷べ其まゝ煮上げ其上へ玉子
をのしてをろし又/根木(ネツキ)をきざみ寒ざらし
にしたる粉を少しかけるべし
但し上等鍋の幷べ様は下へ牛房其上へ鰌を幷べ玉子をかけ又上へ
牛房其上へ鰌を菊に幷べ玉子を十分にかけるなり
牛房なければ焼豆腐にても又ウトを金平
の如くきりたるにても何も時の物にてやるべし
下等なれば鍋をざらに幷ぶ
しやも鍋 下地酒醤油