翻刻
船の柱の档橦に綱を付岡ゟ馬弐疋来りて船を
引入る河内三里計も小舟に乗り替へ止り場
有り大門を入て町内の幅凡六間計りにし
て左右ハ石畳也中の三歩ハ土地にしてく車の
往還也数万の城下と見へて皆瓦葺なり
船の者二三人我を案内して町内拾丁計
も行て小門の内に倉有り此所に我を留メ
置て弐人ハ付添ひ壱人ハ町の方に行く此夜ハ
爰に止宿して翌三日の朝六ツ時我に来れと人
来りけり此者へ付て行けるに町内に門有り
て家形有り奉行と思しき人倫車に乗り
此車に傘を指かざし其跡につゞいて□
□門内に入りにけり門の左右に其長サ八
尺計成る黒赤の大牛弐疋つなぎたり
是誠の牛ならんと能々見れハ焼物の
牛也広庭ハ惣敷の瓦にて□も又身
軽の装束したる者馬に乗り鉄砲を
携へ四騎並居たり其中を通り又一ト重