Gallicaの日本資料を翻刻!

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たる枯草(かれくさ)に悉(こと〴〵)く火薬(くわやく)を洒(そゝ)がせ你們(なんじら)此枯草(このかれくさ)を一人に四五 杷(わ)づゝ携(たづさ)へて神楽岡(かぐらおか)へ夕闇(よひやみ) の内(うち)に暗(ひそか)に潜(しのび)登(のぼ)り如此(かよう)々々(〳〵)はからへよと謀(はかりこと)を言含(いひふくめ)て。凡(およそ)二百人ばかり山(やま)へ登(のぼ)らせ。偖(さて)真(ま) 鷲(わし)。俊哲(しゆんてつ)を招(まね)き。今夜(こんや)敵(てき)の山陣(さんぢん)へ夜討(ようち)をかくべきなり。各位(おの〳〵)出陣(しゆつぢん)の準備(ようい)【准】し給へ と申されければ。両将(りようせう)心中(しんちう)は。不知(ふち)案内(あんない)の敵地(てきち)といひ。殊更(ことさら)嶮岨(けんそ)の山坂(やまさか)を夜中(やちう)に 攻登(せめのぼら)ん事 如何(いかゞ)あらんと危(あやぶ)みながら。仮(かり)にも征東大使(せいとうたいし)の下知(げぢ)なれば領掌(れうぜう)して。士卒(しそつ)に 兵粮(ひやうらう)をつかはせ初更(しよかう)過(すぎ)る頃(ころ)出陣(しゆつぢん)の準備(ようい)【准】全(まつた)く調(とゝの)ひけるゆへ田村丸に斯(かく)と達しける 是(これ)によりて田村丸(たむらまる)隊賦(てくばり)し。自身(みつから)先陣(せんぢん)となり二 陣(ぢん)は俊哲(しゆんてつ)三 陣(ぢん)は真鷲(まわし)と定(さだ)め。夜(よ) 討(うち)のならひなれば袖符(そでじるし)を付(つけ)相詞(あひことば)を定(さだ)め一隊(いつて)々々(〳〵)押出(おしいだ)し。人は枚(はい)を含(ふく)み馬(むま)は轡(くつわ)を 縛(しばつ)て潜々(ひそ〳〵)と坂道(さかみち)を押登(おしのぼ)りけり。是(これ)より前(さき)に田村丸(たむらまる)が山路(やまぢ)へ上(のぼ)らせし士卒(しそつ)は山(さん) 中(ちう)の樹林(じゆりん)の中(うち)へ潜(くゞ)り入。彼(かの)枯草(かれくさ)を此所(こゝ)彼所(かしこ)に積(つみ)おき。相図(あいづ)をなして二百余人 一同(いちと) に焼草(やきくさ)に火(ひ)をさしければ。忽(たちま)ち焔々(えん〳〵)と燃立(もえたち)折(をり)しも秋(あき)の末(すへ)にて黄(きば)み枯(かれ)たる樹木(じゆもく)