Gallicaの日本資料を翻刻!

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解(とい)て本相(ほんさう)に還(かへ)り再(ふたゝ)び生仏(せうぶつ)無二(むに)の真理(しんり)を説(とき)給ひければ。衆僧(しゆそう)も感伏(かんふく)して即身(そくしん) 頓悟(とんご)の疑(うたがひ)を解(とき)。君(きみ)も御感(ぎよかん)斜(なゝめ)ならず遂(つひ)に真言宗(しんごんしう)流通(るつう)勅免(ちよくめん)の倫旨(りんし)を給(たま)はりけれ ば空海和尚(くうかいおせう)大に怡(よろこ)び謹(つゝし)んで頂戴(てうだい)し給ひけり。是(これ)より君(きみ)の御信仰(ごしんかう)以前(いぜん)に十 倍(ばい)し 女御(にようご)宮妃(きうひ)諸(しよ)宮方(みやかた)公卿(こうけい)大夫(たいふ)まで真言宗(しんごんしう)を尊(たつと)び袈裟(けさ)衣(ころも)仏具(ぶつぐ)其余(そのほか)財帛(ざいはく) を寄付(きふ)する人 日夜(にちや)絶間(たへま)なく一 宗(しう)の繁昌(はんぜう)天下の耳目(じもく)を駭(おどろ)かしけり     東大寺(とうだいじ)蜂怪(はちのくわい)南円堂(なんゑんどう)建立(こんりう)  高野山(かうやさん)開発(かいほつ)伽藍(がらん)造立(ぞうりう)事 南都(なんと)東大寺(とうだいじ)は聖武天皇(せうむてんわう)の御 建立(ごんりう)にて重(おも)き勅願所(ちよくぐわんしよ)なれば。代々(だい〴〵)高徳(かうとく)の僧(そう)を択(えら)み て別当(べつとう)とせられ寺中(じちう)の学寮(がくれう)に勤学(きんがく)する僧(そう)多(おほ)く天下に双(ならび)なく繁昌(はんぜう)の大 伽藍(がらん) なりけるに。弘仁(かうにん)二年の比(ころ)大(おほ)いさ四五寸 許(ばかり)なる山蜂(やまばち)幾百(いくひやく)ともしらず出来(いできた) りて寺中(じちう)の僧俗(そうぞく)を螫(さし)けるにぞ。螫(さゝ)れし者は忽(たちま)ち大いに脹(はれ)て痛疼(うづき)堪(たへ) がたく総身(そうしん)【惣は譌字】大 熱(ねつ)出(いで)て煩悶(はんもん)し。終(つひ)に死亡(しぼう)に及(およ)ぶ者 数(す)十人にいたれば。諸人(しよにん)肝(きも)