Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション1

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て土師(はじ)の姓(せい)を改(あらた)め菅原(すがはら)を姓(せい)に賜(たまは)らん事を願(ねが)はれければ。即(すなはち)勅許(ちよくきよ)ありけるゆへ古人(ふるんど) 怡(よろこ)び。其(それ)より土師(はじ)を改(あらた)めて菅原(すがはら)とぞせられける《割書:時に天|応元年》偖(さて)古人(ふるんど)の子息(しそく)を菅原清公(すがはらのきよとも) といへり。博学(はくがく)多才(たさい)なるを以(もつ)て大学頭(だいかくのかみ)に任(にん)ぜらる。清公(きよとも)の子息(しそく)を是善(これよし)と申せり。是(これ) また学才(がくさい)秀(ひいで)ければ文章(もんじやう)の博士(はかせ)大学士(だいがくし)に任(にん)ぜられけり。是善卿(これよしけう)曽(かつ)て妻(つま)伴氏(ばんし)を 娶(めと)られ夫婦(ふうふ)の中 睦(むつま)じけれども如何(いか)なる事にや年(とし)を重(かさ)ぬれども懐妊(くわいにん)の沙汰(さた)もなかり ければ。是善卿(これよしけう)是(これ)を愁(うれ)ひ給ひ。伊勢太神宮(いせだいじんぐう)の神宦(しんくわん)山田(やまだ)の渡会春彦(わたらゑはるひこ)《割書:従五|位下》は代々(だい〳〵) 菅家(かんけ)の御師(おし)なるを以(もつ)て内外(ないげ)両宮(りやうぐう)へ世継(よつぎ)の男子(なんし)を授(さづ)け給ふやう祈祷(きとう)させんと。家士(かし) 嶋田忠遠(しまだたゞとふ)といへる武士(ぶし)を使者(ししや)として。勢州(せいしう)山田(やまだ)へ下らせ。春彦(はるひこ)に世継(よつぎ)の男子(なんし)祈願(きぐわん)の 義(ぎ)を頼(たの)み遣(つかは)されければ。春彦(はるひこ)謹(つゝしん)で領掌(れうぜう)し。其日(そのひ)より沐浴(もくよく)斎戒(さいかい)して両宮(りようぐう)を私宅(したく) へ勧請(くわんぜう)し。宦家(かんけ)世継(よつぎ)の義(ぎ)を丹誠(たんせい)を凝(こら)し祈(いの)りけるに。七日(なぬか)満(まん)ずる夜(よ)の暁(あかつき)に春(はる) 彦(ひこ)不思議(ふしぎ)の霊夢(れいむ)を見ける。所(ところ)は高天(たかま)が原(はら)と覚(おぼ)しく。多(おほ)くの諸神(かみ〴〵)在(いま)せる中より