Gallicaの日本資料を翻刻!

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百 騎(き)を授(さづけ)て先陣(せんじん)を定(さだ)め大伴益立(おほともましだち)に一千五百 騎(き)を授(さずけ)て二 陣(ぢん)とし謀(はかりこと)を定(さだ)めて五 月十三日の未明(みめい)より打立(うちたつ)て。金鼓(きんこ)【皷は俗字】を鳴(なら)し喊(とき)を造(つく)り軍威(ぐんい)を示(しめ)して押寄(おしよせ)ければ敵(てき)も 柵(さく)の櫓(やぐら)より防矢(ふせぎや)を射下(いおろ)し茲(こゝ)を大事(だいじ)と禦(ふせぎ)ける。されども京軍(きやうぐん)は兼(かね)て手筈(てはづ)を定(さだ)め一隊(いちのて)労(つか) るれば二隊(にのて)入替(いれかは)り。二隊(にのて)疲(つか)るれば三隊(さんのて)入替(いれかは)り漸々(しだい)に新兵(あらて)を以(もつ)て息(いき)をも吐(つか)ず射(い)れ ども打(うて)ども些(ちつ)とも痓(ひる)まず攻立(せめたて)ければ。賊方(ぞくがた)は小勢(こぜい)といひ矢種(やだね)尽(つき)力(ちから)労(つか)れけるゆへ 京軍(きやうぐん)遂(つひ)に城門(きど)塀(へい)を打破(うちやぶ)り大水(おほみづ)のこみ入 如(ごと)く攻入(せめいり)けるにぞ。二 陣(ぢん)の大伴益立(おほともましだち)が一千 五百 騎(き)も同(おな)じく続(つゞい)て攻入(せめいり)けるにぞ。賊将(ぞくせう)金窪(かなくぼ)胆沢(いざは)も其(その)防(ふせ)ぎがたきを知(しり)手勢(てぜい)を引(ひい) て柵(さく)の後門(からめて)より落(おち)ける。是(これ)に依(よつ)て紀古佐美(きのこさみ)白河(しらかは)の柵(さく)を乗取(のつとり)勝喊(かちどき)を発(つく)りて 大いに勇(いさ)み大将(たいせう)の本陣(ほんぢん)へ斯(かく)と報(ほう)じけるにぞ。継縄(つぐなは)大いに悦(よろこ)び。総勢(そうぜい)を率(ひい)て柵(さく)へ入 古佐美(こさみ)が手柄(てがら)を賞美(せうび)し其日は白河(しらかは)に宿陣(しゆくぢん)し。翌日(よくじつ)柵(さく)を焼払(やきはらひ)て打立(うちたち)味方(みかた)は不案(ふあん) 内敵(ないてき)は地理(ちのり)を知(しり)たれば。伏兵(ふくへい)を以(もつ)て不意(ふい)を伐(うた)んとすまじきにあらずとて。行前(ゆくさき)へ物(もの)