Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション1

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限(かぎ)りなく一 国(こく)の人民(にんみん)皆(みな)道真卿(みちざねけう)の盛徳(せいとく)を深(ふか)く感(かん)じ。此(この)殿(との)永(なが)く此国(このくに)に在(いませ)かしと祈(いのり)けり  因(ちなみ)に曰 讃州(さんしう)滝(たき)の宮(みや)の里人(さとびと)は今 以(もつ)て七月二十五日。例年(れいねん)滝(たき)の宮(みや)にて踏哥(とうか)をなし  天満宮(てんまんぐう)を祭(まつ)り奉る。俗(ぞく)是(これ)を滝(たき)の宮(みや)踊(おどり)と称(しやう)すと《割書:云々》 斯(かく)て道真卿(みちざねけう)は翌(よく)寛平(くわんへい)三年 任(にん)満(みち)都(みやこ)へ還(かへ)り給ひ。式部少輔(しきぶのせうゆう)に任(にん)ぜられ左中弁(さちうべん)を兼(かね) 給ひ。程(ほど)なく蔵人頭(くらうどのかみ)に進(すゝ)み給ふ。又 曽(かつ)て宇田(うだ)天皇の勅命(ちよくめい)に依(よつ)て類聚国史(るいじゆこくし)といへる 書(しよ)を撰(えらみ)給ひけるが。今年(こんねん)落成(らくせい)して献(けん)じ給ふ二百 巻(くわん)の大 典(てん)にて本朝(ほんてう)にいまだ。斯程(かほど)の大(たい) 部(ぶ)の書籍(しよじやく)有(ある)事なし。是(これ)日本書紀(にほんしよき)より以下(このかた)の暦史(れきし)の事を集(あつ)め部類(ぶるい)を分(わか)ち人の考(かんがへ) 見(みる)に便(たより)よきやうになし給へり。帝(みかど)大いに睿感(ゑいかん)在(ましま)し其(その)功労(かうらう)を御 賞美(せうび)ありて多(おほく)御 褒(ほう) 賞(せう)を賜(たま)はりけり。今年(ことし)関白太政大臣(くわんばくだぜうだいじん)基経公(もとつねこう)癰(よう)といへる悪瘡(あくさう)を患(やみ)給ひ漸々(しだい)に重(おも)り 終(つひ)に薨去(かうきよ)ありける。邁齢(まいれい)五十三才なり。帝(みかど)深(ふか)く惜(おし)ませ給ひ。照宣公(せうせんこう)と謚(おくりな)を給(たま)はり 御 子息(しそく)時平(ときひら)を参議(さんぎ)に任(にん)じ給へり同四年 菅原道真(すがはらみちざね)卿(けう)参議(さんぎ)に任(にん)ぜられ給ふ。同