Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション1

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ページ: 443

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受(じゆ)の愬(そ)忽(たちま)ちに成(なり)。さしも明智(めいち)の帝(みかど)も。元日(ぐわんじつ)の日蝕(につしよく)といひ調伏(てうぶく)の形代(かたしろ)を御 覧(らん)ありて 睿慮(ゑいりよ)暗(くら)みて大いに逆鱗(げきりん)在(ましま)し。然(しか)る上は道真(みちざね)及(およ)び四人(よにん)の男(せがれ)の宦(くわん)を損(おと)して遠島(ゑんとう)へ 流罪(るざい)せしめ。斉世(ときよ)をも落飾(らくしよく)せしめよと倫命(りんめい)をぞ下(くだ)し給ひける。時平(しへい)奉(うけたまは)り事成(しすました)り と独(ひとり)笑(ゑみ)して君前(くんぜん)を退(しりぞ)き。光。定国(さだくに)。菅根(すがね)。清貫(きよつら)。希世(まれよ)等(とう)の奸徒(かんと)に勅詔(ちよくぜう)の趣(おもむ)きを申 聞(きか)せ。ともに笑坪(ゑつぼ)に入。急(きう)に宣命(せんみやう)を書記(したゝめ)させて。大納言(だいなごん)清貫(きよつら)を勅使(ちよくし)とし。解宦(げくわん)謫罪(てきざい) の旨(むね)を菅家(かんけ)へ申 遣(つかは)しけるぞ無道(ぶどう)なりける。時(とき)に菅公(かんこう)はかゝる凶変(けうへん)有(あり)とも知(しり)玉はず 御 参内(さんだい)あらんとて已(すで)に衣冠(いくわん)を着(つけ)給ひし所(ところ)に。俄(にはか)に大納言(だいなごん)清貫(きよつら)宣命(せんみやう)を捧(さゝげ)て入来(いりきた) りければ。菅公(かんこう)訝(いぶか)り給ひ。俄(にはか)の宣旨(せんじ)何事(なにごと)にやと御 不審(ふしん)晴(はれ)玉はねども。早速(さつそく)客殿(きやくでん)へ 請(しやう)じ。入来(じゆらい)の旨(むね)を問(とひ)給ひけるに。清貫(きよつら)菅公(かんこう)に対(むか)ひ。主上(しゆぜう)貴卿(きけい)に御 不審(ふしん)の義(ぎ)御座(おはし) まして。右大臣(うだいじん)の宦位(くわんゐ)を剥(はぎ)。太宰権帥(だざいごんのそつ)【師は誤】に任(にん)ぜられ筑紫(つくし)へ左遷(させん)【迁は俗字】させられ。并(ならび)に四人の子(し) 息(そく)達(たち)も解宦(げくわん)して遠島(ゑんとう)へ移(うつ)すべしとの勅詔(みことのり)なり最(もつとも)格別(かくべつ)の御 仁心(じんしん)を以(もつ)て女性(によせう)方(がた)に