Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション1

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御 咎(とがめ)なし難有(ありがたく)倫命(りんめい)の趣(おもむ)きを拝聴(はいちよう)せられよとて。宣命(せんみやう)を捧(さゝ)げ読(よむ)其(その)文意(ぶんい)は 右大臣(うだいじん)菅原道真(すがはらのみちざね)義(ぎ)莫大(ばくだい)の朝恩(てうおん)を忘却(ぼうきやく)し。我(わが)婿(むこ)たる斉世(ときよ)を帝位(ていゐ)に即(つけ)其(その) 身(み)外舅(ぐわいきう)の威(い)を恣(ほしいまゝ)にせん為(ため)隠謀(いんばう)を企(くはだて)朕(ちん)を調伏(てうぶく)せんと謀(はか)る。其罪(そのつみ)死刑(しけい)にも行(おこな)ふ べきなれども。先帝(せんてい)の御 愛臣(あいしん)たるを以(もつ)て死罪(しざい)一 等(とう)を免(ゆる)し。右大臣(うだいじん)の宦位(くわんゐ)を削(けづ)り 太宰権帥(だざいごんのそつ)【師は誤】とし筑紫(つくし)へ左遷(させん)【迁は俗字】せしむる者(もの)なり。并(ならび)に長男(ちようなん)右大弁(うだいべん)高恒(たかつね)は土佐国(とさのくに)次(じ) 男(なん)式部大丞景行(しきぶのだいぜうかげつら)は佐渡国(さどのくに)。三男(さんなん)蔵人(くらんど)景茂(かげしげ)は讃岐国(さぬきのくに)。四男(よなん)秀才(しうさい)敦茂(あつしげ)は伊予国(いよのくに)。各(おの〳〵) 解宦(げくわん)し配流(はいる)せしむべしとなり菅公(かんこう)大いに駭(おどろ)き給ひ。是(これ)左大臣(さだいじん)及(およ)び光(ひかる)定国(さだくに)等(ら)が 讒奏(ざんそう)に依(よつ)て。さしも聰敏(そうびん)の明君(めいくん)も侫舌(ねいぜつ)に惑(まど)はされ給ひ。辜(つみ)なき道真(みちざね)に罪名(ざいめい)を給ふ なるべし。是(これ)天(てん)なり命(めい)なりと歎息(たんそく)し給ひて。為方(せんかた)なく宣旨(せんじ)の趣(おもむ)き奉(うけたまは)り候と領掌(れうぜう) ありけるにぞ。清貫(きよつら)はしたり皃(かほ)に。罪名(ざいめい)極(きはま)る上(うへ)は疾々(とく〳〵)配所(はいしよ)へ赴(おもむ)く准備(ようい)せらるべしと憎(にく)さげ に言捨(いひすて)笑(ゑみ)を含(ふくん)でぞ立(たち)かへりける。其(その)後(あと)にて菅公(かんこう)の御台所(みだいどころ)を先(さき)とし御 子息(しそく)達(たち)姫君(ひめぎみ)