Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション1

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ページ: 450

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者を苔懲(うちこら)し追(おつ)はらひ已(すで)に五条(ごでう)坊門(ばうもん)西洞院(にしのとういん)を通(とふ)りけるに。此所(このところ)に紅梅殿(かうばいどの)とて菅家(かんけ) 御 別館(しもやかた)【舘は俗字】有(あり)ければ。菅公(かんこう)看督長(かとのおさ)を召(めさ)れ苦(くる)しからずば少時(しばし)別館(しもやかた)【舘は俗字】へ立寄(たちよら)まほしき よし仰(あふせ)けるに。長(おさ)は情(なさけ)ある者(もの)にて領掌(れうぜう)し。都(みやこ)をば子剋(ねのこく)《割書:夜の|九ツ》限(かぎ)りに出(いだ)し進(まい)らせよとの命(あふせ) 令(わたさ)れにて候へば。宵(よひ)の程(ほど)は苦(くる)しかるまじく候とて。輿(こし)を舁居(かきすへ)て入奉りけるにぞ。菅公(かんこうい)大に 御 喜悦(きえつ)あつて打通(うちとふ)らせ給ひけるに。思(おもひ)もよらず御台所(みだいどころ)姫君(ひめぎみ)達(たち)も。今 一度(ひとたび)の御 対面(たいめん) を願(ねがは)んとて。昼(ひる)より紅梅殿(かうばいどの)へ来(きた)り給ひ。御 通行(つうかう)を待(まち)とり給ひし事なれば。転(まろ)び出(いで)て公(こう) の御 狩衣(かりぎぬ)にとり搥(すが)り左右(とかう)の御 言(ことば)もなく面々(めん〳〵)に声(こゑ)を放(はなつ)て泣(なき)給ふ。菅公(かんこう)駭(おどろ)き給ひ急(きう)に 制(せい)し給ひて。思(おも)ひきや你達(なんたち)に此所(こゝ)にて再(ふたゝ)び対面(たいめん)せんとはとて。今更(いまさら)心(むね)塞(ふさが)る心地(こゝち)し給ひ何(なに) 是(くれ)と御 物語(ものがたり)ありて不覚(おぼへず)時(とき)を移(うつ)し給ひけり。然(しかる)に不思議(ふしぎ)なりけるは。洛中(らくちう)の寺院(じいん)の僧(そう) 徒(と)。菅公(かんこう)今夜(こんや)九ッ時(どき)限(かぎり)に帝都(ていと)を出(いで)給ふと伝聞(つたへきゝ)。誰(たれ)言合(いひあは)さねども九ッの鐘(かね)を撞(つか)ず加(しか) 之(のみ)ならず御 名残(なごり)惜(をし)さに八ツ七ツの鐘も撞(つか)ざりければ。警固(けいご)の宦人(くわんにん)們(ら)も夜(よ)の更(ふく)るを