Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション1

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ページ: 66

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卑(いやし)うして諸事(しよじ)慎(つゝしみ)がちに勤(つと)めければ。継縄(つぐなは)を首(はじめ)とし諸士(しよし)も是(これ)を誉(ほめ)けるにその 頃(ころ)継縄(つぐなは)の武庫(ぶこ)に蔵(おさめ)たる金造(こがねづくり)の太刀(たち)并(ならび)に秘蔵(ひさう)の甲冑(かつちう)等(とう)紛失(ふんじつ)しけるにぞ。勤(きん) 番(ばん)の者(もの)大いに駭(おどろ)き主君(しゆくん)へ斯(かく)と訟(うつた)へければ。継縄(つぐなは)其(その)怠(おこた)りを叱り(しかり)こらし。偖(さて)言(いひ)けるは是(これ)外(そと) より賊(ぞく)の窃入(しのびいつ)て盗取(ぬすみとり)しにはあらざるべし。予(よ)が麾下(はたした)の者(もの)の所為(しわざ)に疑(うたが)ひなし内々(ない〳〵)に穿(せん) 鑿(さく)すべしと命(めい)し。又 国岳源吾(くにおかげんご)に内穿鑿(ないぎんみ)の事(こと)を命(めい)じける。依(よつ)て源吾(げんご)種々(さま〴〵)手(て)を 廻(まは)して其(その)盗(ぬすみ)し者を穿鑿(ぎんみ)すれども。誰(た)が所為(しわざ)とも知(しれ)ざりけり。然(しかる)に安達(あだち)八郎が家(け) 人(にん)一日(あるひ)大いに酒(さけ)を過(すご)し醉狂(すいきやう)して不法(ふほう)の義(ぎ)をなしけるゆへ。八郎大いに怒(いか)り散々(さん〴〵)に打(うち) 懲(こら)し衣服(いふく)を剥(はぎ)赤裸(あかはだか)にして白昼(はくちう)に追出(おひいだ)しけり。其者(そのもの)大いに怨(うら)み。其侭(そのまゝ)国岳源吾(くにおかげんご) が許(もと)へいたり。内々(ない〳〵)申入たき事の候と言(いひ)けるにより源吾(げんご)立出(たちいで)て見れば。下郎(けらう)と覚(おぼ)しき者 髪(かみ)を乱(みだ)し赤裸(あかはだか)にて肩背(かたせ)血(ち)ばしり撃痕(うちきず)ありければ甚(はなは)だ訝(いぶか)り子細(しさい)を問(とふ)に。顕(あらは)には 申がたし密(ひそか)に申上べしと言(いふ)にぞ弥(いよ〳〵)異(あやし)み人を払(はら)ひて何事(なにごと)にやと問(とひ)ければ其者(そのもの)声(こゑ)を低(ひそめ)