翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

救荒事冝 - 翻刻

救荒事冝 - ページ 15

ページ: 15

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山里尓住る身な連ば。水邊へ遠く。かれこれ/徒(むなし)く打過ぬ。/翌(よく)年 夏能頃。此理越試み見む登。態と俵尓米麦小豆の三品を 入亭。池の濁たる水中尓。七日/漬(ひた)し置て試みたる尓。思ひの 如く違はざ連ば。此尓其術を記春。洪水いまだ落ざるうち。 夜中或は暁方尓。水深き池の渕へ況免置き。晴天越待て。 朝五ツ頃尓取上け。急き干須べし。夏盤盛陽な連ば。乾くこと /速(はや)し。夕方或盤曇りたる日尓。水よ里出須べから須。/焮(ほめ)きて /爛(くさ)るもの也。晴日尓/干(ほ)したるを/蓄(たくは)へ置て。挽米となし食ふべし。 少し盤/臭(にほ)ふ物也。/苗代籾(なわしろもみ)の/焼米(やきごめ)能/臭(か)尓ひとし。味さして /変(かわ)らざる也。 補 常陸の地盤。稗尓よろしけ連ば。水戸殿よりの御規定ありて。 例救荒の手当尓。年々米尓取まぜ上納せし免らる。誠尓御尤の 事なり。其ゆへは米尓てたくわへば。直段よきまゝに。諸役人とも 一時の便利を見て。う里拂ふこともあるべし。稗盤元より直 ゆ春きものな連ばうるまじ。よつて終尓手当と成べし。    〇/蝗(いなむし)を逐ふ事 蝗能害盤水旱より甚し。志かるに蝗を逐ふ尓盤。大勢/松(たい) /明(まつ)をもやし。/鐘大皷(かねたいこ)を鳴して逐ふのみ也。羽ある虫盤火越 近て去るべけ連ど。その余の虫盤志るしなし。近来油越もて 《割書:増補 去る天保|丙申のとし盤》 《割書:三度/蕎麦(そば)/弘(こう)|/法芋(ぼういも)を。多く植》 《割書:ゑて/凌(しの)ぎし所|もあり》