翻刻
去ること阿り。西国尓ては大尓功ありしといへり。火越以て去る
とても。表向の/形斗(かたばかり)尓て。祭礼などのごとく。さわぎちらして。
道の真中を通るばか里尓て盤。志るし少き/筈(はづ)なり。是も細か尓
心越用ひて取行せは。全く志るしなしともいふべから須
〇祷の小/雅(が)/大田(だいてん)の/篇(へん)尓。/去(さり)_二其/螟螣(めいとく)及其/蟊賊(ぼうぞく)を_一無_レ/害(そこなふ)_二我/田穉(てんちを)_一。
田/祖(そ)有_レ/神(しん)/秉(とつて)/畀(あたふ)_二/炎火(えんくわに)_一とあり。火越もて虫越焼殺春こと盤。
ふるくよりすること也。唐宋以後盤。銭穀を民尓あたへて。蝗を/捕(とら)
へしむることあり。朱子も民を募て。蝗の大なる越得るもの尓は。
一斗尓て銭百文を取らせ。蝗の小なるものを得連ば。一升尓て
銭五百文を取ら須といへり。/陸曽禹(りくそうう)曰。/稗草灰(わらばい)と石灰と越。等
分尓細末丹尓して。稲の上へ/灑(そゝ)きかけ又盤/篩(ふる)ひかけば。蝗食ま
須といへり。是盤虫を去る一方なり。試むへし。石灰盤もとより
虫越除くものな連ば。さもあるべし。さて徒いで尓いはん。近来田
の/肥(こゑ)尓多く石灰越用ふ。古よりなきことな連は。田地を
又盤その米越食へば/毒(どく)也などいふものあるゆへ。役人もあや婦みて
禁するものあ連とも。い川たい盤/干鰯(ほしか)よ里下直尓て。稲も
よくみのるゆへ。民ともひそか尓用ひ。今盤大分廣まりて。近も
ゆるみ堂り。余西土の書を見る尓。彼土尓盤此邦よりは。久しく
用ひ来連り。/廣東新(くわんとうしん)語越見る尓。/嶺南(連いなん)尓て盤石/糞(ふん)と名つ
けて専ら用ること也。田尓石多き地ゆへ。すく尓その石越焼亭はむし)
螟螣…はむし 蟊賊…ねむし 田穉…おえ