翻刻
利なく。或盤害もあると也。そのゆゑ盤/草作(くさづく)りの田盤。/石(いし)
/灰(はい)越入る連ば。草はやく/腐(くさ)りて地味よくなり。草地の田盤
はじめは。十/芭(びやう)越入連てよ希連登。来年盤十一芭。その次は十二
芭登。年々増さゞ連はきかず。そのうへ。地志まりて。甚/害(がい)登
なるよし老農いへり
〇飢饉のきざし有る時。村民共へ申諭春べき事
大水大旱。また盤虫付て。田畑不作。米穀高直尓て。
飢饉のきざし見ゆる時盤。人気あらくさわがしく。
種々流害な登お古り。あしくせば/変(へん)越ノ生ノ須
扁し。奉行代官など。はや具その/機(き)をさとり。/布(ふ)
/令(連)越出して。/申諭(もうしさと)して百姓とも心落付て。一/揆(き)などおこさぬ
様尓すべし〇宋の哲家能元/祐(いう)年中尓。/耀(よう)州大旱尓て。野尓
/青苗(あおなへ)なか里しかば。/畢仲游(ひつちういう)いへらく。/向来郡懸(いまゝでくに〴〵)の/賑済(春くひ)。いつも
手後連尓なる故。労しても民たすからずとて。その民/餓(うへ)尓
及ばぬ内。郡より賑ひ。且/若干(おほく)能米を/平糶(ならしうる)べしと。/搒(ふだ)示越/掲(かけ)
ていひけ連ば。民ともみな/歓(よろこ)び/安堵(あんど)して。/境(さかい)を出るものなりき。
〇飢饉を救ふこと盤急尓すべき事
飢饉を救ふ尓盤むかしの/諺(ことわざ)尓も。/焚(やかるゝ)を救ふがごとく。/溺(をぼるゝ)を救ふ
がごとくせよといふて。一/刻(こく)も棄置べから須。食物盤一日も/欠(かゝ)連取
《割書:さゝ葉尓??|ふりかけさせた》 《割書:増補 小民をすく|はんとする尓/府司(御ふにん)》
《割書:る尓。速尓死し|たり。凡?位の》 《割書:共盤とかく。抱泥|する故。殊遅な》
《割書:村も・油半樽盤|よりきくいへり。》 《割書:りきる古と。番の|?るなり。夫は夫尓》
《割書:さ連ば徳兵衛の?|長く。備油たく》 《割書:してをき。とも|かくも。救ひ遣す》
《割書:わへときこと也》 《割書:べき由を。早く地|下へ達しあるべし》